節分の季節になると、スーパーで見かける節分の豆。
豆って気軽に食べられるので、つい手が伸びてしまいませんか?
適量ならなんとなく体に良さそうですが、そもそも豆の適量ってどれくらいの量なのでしょうか。
- 節分の豆ってどんな豆?
- 節分の豆の栄養やカロリーは?
- 節分の豆の摂取量の目安とは?
- 節分の豆を年の数食べても本当に大丈夫?
- 節分の豆を食べすぎたらどうなるの?
今回の記事は、個人的に気になった節分の豆にまつわるお話です。
もくじ
節分の豆はどんな豆?
「節分の豆ってどんな豆?」こう尋ねると、大半の方が大豆と答えると思います。
そもそもなぜこんな疑問が湧くのかというと、北海道では落花生が節分の豆だからです。
スーパーでも節分になると鬼のお面と一緒に、落花生が売られています。
節分でまく豆は、地域ごとに違いがあるのです。
- 大豆 関東・東海・関西・中国・四国
- 落花生 北海道・東北・九州の一部

ちなみに落花生が日本で作られるようになったのは、明治になってからのことです
つまり明治以降に落花生が広まったことになります
北海道や東北など雪が多い地域では、まいた豆が拾いやすいという理由から節分の豆=落花生というケースが多いようです。
雪のない九州地方でも、鹿児島と宮崎では大豆ではなく落花生をまくそうです。
明確な理由は謎に包まれていますが、落花生の産地が影響しているのではという説が有力です。
節分の豆の栄養やカロリー

豆は大きく分けると炭水化物が多いものと、脂質が多いものに分類されます。
ちなみに節分の豆といえば、大豆と落花生ですがどちらも脂質が多いのが特徴です。
- 炭水化物が多い豆 あずき・そらまめ・いんげん
- 脂質が多い豆 大豆・落花生
つまり、納豆も脂質が多いということになりますね。
納豆についてはこちらの記事をご覧ください。

もう少し詳しく栄養素を見ていきましょう。
大豆の栄養とカロリー
大豆は世界で様々な呼び方をされていて、ドイツでは『畑の肉』、アメリカでは『大地の黄金』と呼ばれているそうです。
実は、大豆は肉に匹敵するくらいたんぱく質が豊富なのです。
他にも大豆イソフラボンやオリゴ糖などの栄養素が含まれています。
- たんぱく質 体の組織を作る
- 大豆イソフラボン 女性ホルモンに似た働きをする
- オリゴ糖 ビフィズス菌を増やす
大豆のカロリーは100gあたり451kcal。
大豆ってなんとなくヘルシーなイメージだったんですが、そうでもないんですね。
ご飯が100gあたり168 kcalなので、比べてみるとかなり高カロリーなのがわかります。
落花生の栄養とカロリー
続いて落花生ですが、オレイン酸やリノール酸が含まれているのでコレステロール値を抑えてくれる働きがあり、生活習慣病を予防する効果があります。
ほかにも落花生には、ビタミンEやナイアシンなど抗酸化作用のある栄養素が豊富に含まれているのでアンチエイジング効果もあります。
リノール酸といえば、サバ缶にも含まれています。
サバ缶についてはこちらの記事をご覧ください。

- オレイン酸、リノール酸 生活習慣病の予防
- ビタミンE、ナイアシン 抗酸化作用
- ミネラル 抵抗力を高める
落花生のカロリーは、100gあたり585kcal。
大豆のカロリーが100gあたり451kcalなので、もっと高カロリーです。
カロリー(100gあたり) | |
大豆 | 451kcal |
落花生 | 585kcal |
落花生は殻から取り出した状態でのカロリーです。
どちらも栄養素が高い分、カロリーもお高めなようです。
節分の豆の摂取量の目安とは?

よく節分の豆は年の数食べると良いと言われていますよね。
というわけで、節分の豆の適量とは一体どれくらいなのか調べてみました。
2000年に厚生労働省から「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」が発表されました。この中の「栄養・食生活の目標」では、適正体重を維持している人を増加させること、食物の摂取レベルにおいては、豆類の摂取量を1日76gから100g以上に増やすことなどが目標とされています。
引用:江崎グリコ
豆類の摂取量は、100g程度なら問題ないと記載がありますがこれはあくまで豆類全般のお話です。
節分の豆に置き換えて考えると、100g食べると大豆なら451kcal、落花生だと585kcal。
節分の豆の場合は、20g~30gくらいが適量と言われています。
(一握りするとだいたい20g~30gになります。)
1日の目安は一握り(20g~30g程度)
節分の豆は1粒あたり何グラム?
「節分の豆を年の数だけ食べてもいいのか」この疑問を解決するために、まずは節分の豆が1粒あたりどれくらいの重さなのか調べてみました。
重さ(1粒あたり) | |
大豆 | 0.35g |
落花生 | 2.7g |
落花生のピーナッツ | 0.6g |
豆の大きさによって誤差が生じる場合があります。
つまり、大豆を年の数だけ食べるとして30歳なら10.5gなのでだいたい43kcal。
仮に100歳だったとしても35gなので、161kcalぐらいです。
節分の豆を年の数食べても問題なし!
節分の豆を食べすぎたらどうなるの?
なんとなく想像がつきますが、一応調べてみました。
- 体重が増える
- 生理不順
- 冷え性になる
- 腹痛、ガスがたまる
大豆イソフラボンは、適度に摂ればホルモンバランスを整えてくれますが過剰摂取してしまうとホルモンバランスが崩れ生理不順などの悪影響があります。
また大豆に含まれるカリウムの成分で体を冷やす効果があるので、食べすぎると冷え性になってしまう可能性もあります。
節分の豆でお腹が痛くなる?
【節分】(´・J・)(∵)豆を食べ過ぎるとお腹が痛くなるよ~胃が痛くなって苦しんだことがあります(た∀ら;) pic.twitter.com/Be5Z8qJhgx
— tara☆TVXQ (@tara0212tvxq) February 2, 2017
節分の豆を食べすぎるとどうなるかを調べてみると、お腹が痛くなるという意見がかなり多かったです。
節分の豆には食物繊維もたくさん含まれているので、食べすぎてしまうとガスがたまりやすくなったり、腹痛や消化不良を起こしてしまうこともあります。
食べる時によく噛んで食べたり、水分を摂ると良いそうです。
節分の豆は落花生がおすすめ!
なぜおすすめなのか、理由をご説明します。
- 後片付けが楽チン
- 殻がついているので衛生的
- 美味しい
豆まきをした後に、まいた豆を拾うのって意外と大変じゃないですか?
落花生なら後片付けが楽チン、さらに拾って食べるなら殻付きの落花生の方が断然衛生的ですよね。
そして何より個人的な好みもありますが、落花生の方がおいしいです。
以上の理由から節分の豆には落花生をおすすめします。
まとめ
北海道以外にも落花生で豆まきをする地域があって、勝手に親近感が湧きました。
さて、記事の内容を振り返っていきましょう。
- 節分の豆は大豆と落花生
- 節分の豆は栄養はあるけど高カロリー
- 1日の目安は一握り(20g~30g程度)
- 節分の豆を年の数食べても問題なし
- 節分の豆は食べすぎるとお腹が痛くなる
節分の豆は適量を食べれば栄養も摂れるので、記事の内容を参考にしてみてくださいね。